「廃棄物担当になったんですけどマニフェストがわからないのですが・・・」

廃棄物ご担当者様が変わり、新しいご担当者様になったとき、必ず聞かれるご質問です。

マニフェスト(産業廃棄物管理票)とは、下の写真にある7枚つづりの伝票で、産業廃棄物をお客様が排出されるときに廃棄物の引き渡しから、最終処分まで確実に行われたかを追跡する伝票です。

マニフェストA票 排出業者控え 産廃引き渡しと同時にA票を手元に置く

産業廃棄物は排出者責任が明確にされており、排出業者によってこのマニフェストも用意することとなっております。

廃棄物を排出した日を交付日、担当者の名前、どことの契約の廃棄物か、どの現場からでたのか、どんな種類の廃棄物がどれだけ出て、どんな荷姿をしているか、有害物の有無、どんな処理方法なのか、運搬会社はどこで処理業者、処理現場はどこか、それぞれの担当者は誰か。という内容が見れるようになっています。

まず、一番上のA票(青色の伝票)は右端を見ると「排出事業者控」と書いてありますので、廃棄物を渡したときに一番上だけを運搬業者から受け取ります。

その後、運搬業者は廃棄物を処分場に持ち込んだ際に、処分業者から印鑑や、いつ運搬が終わったのかを記入したうえで、B票(緑色の伝票)右端は「運搬業者控」と書いてあるもの及び、B2票(薄緑色)右端は「運搬業者→排出事業者」と書いてあるもの2枚を受け取り持ち帰ります。

B1票「運搬業者控え」
B2票「運搬業者→排出業者」運搬業者が排出業者へ「運搬が終わった旨の報告」

その後、運搬業者はB2票を排出業者に「運搬終わりました」との報告の為、送付します。

処分業者は、C1票(赤い伝票)「処分業者控」に廃棄物の処分が終わったら、処分日を記入し、C2票(ピンク色の伝票)「処分業者→運搬業者」を運搬業者に「処分が終わりました」との報告の為、送付します。さらに、D票(オレンジ色)「処分業者→排出業者」の伝票を、処分業者より排出業者へ送付します。こちらも「処分が終わりましたとの報告」になります。

C1票「処分業者控え」
C2票「処分業者→運搬業者」 処分業者は運搬業者へ「処分が終わった旨の報告」
D票「処分業者→排出業者」中間処理が終わった旨の報告を排出業者へ報告

そして、最後中間処理業者が最終処分を終えた日に、処分業者控えであるC1票とE票(茶色)「中間処理業者/最終処分業者→排出事業者/中間処理業者」を重ねて最終処分日を記入し、排出業者に送付し「御社から出た廃棄物は最終処分まで確実におわりました」という報告の為E票を排出業者へ送付します。

E票「中間処理業者→排出事業者」廃棄物が最終処分まで終わった旨の報告

よって、最終的にお客様の手元には、A票・B2票・D票・E票の4枚が帰ってきます。

運搬業者は、B1票・C2票の2枚が手元に

処分業者はC1票のみが手元に残ります。

B2に処分年月日が入ってないのですが・・・

という質問もよく受けます。それは、B2票は運搬が終わった旨の票だからです。廃棄物がその場で一瞬で処分が終わるのはなかなかないので、その時点で処分日が記載されているのはおかしいのです。右下の日付記入欄が、マニフェストが進むにつれて、記入される日付が増えていっていると思います。そうすることで、御社から出た廃棄物がいつどのようにどこで処分されたのか、廃棄物の行方を追うことができます

電子マニフェストにも対応しています!

弊社では電子マニフェストにも運搬及び、処分場ともに加入していますので、紙マニフェストが5年保存で面倒であったり、行政への報告も短縮したい場合は、排出業者様が加入することで電子マニフェストで解決できます。年間費がかかりますが発行毎数によって契約金額がかわりますので、一度電子マニフェストのサイトも参考にされてみてください。

電子マニフェスト公式サイト

別サイトで開きます。